CAD業務を効率化する5つの方法
毎日の図面作成、時間が足りずに焦っていませんか?
実は、ちょっとした工夫を加える事でCAD作業の効率が大きく変わることがあります。本記事では、テンプレート活用からLISPを使った半自動化、弊社のようなCADトレース屋さんへの外注の賢い使い方まで、現場で使える5つの効率化テクニックをご紹介いたします。
いずれか一つでも参考になれば幸いです。
よくあるCAD作業のムダとは?
CAD作業には意外と多くの「無駄な操作、作業」があるものです。
例えば、画層がプロジェクトごとにバラバラだったり、作図担当者毎によって何度も同じ線を引く、などの同じような手作業を図面毎に毎回行っていたりします。
これらの積み重ねはほんの数秒の話なので気にならない人もいるかもしれません。
しかし、1日単位で見ると数秒作業の繰り返しというのは、案外大きな時間がかかっているものです。
CAD作業効率化の第一歩は、これらの「無駄」に気づくことが第一歩となります。
効率化①:テンプレート・レイヤー管理の徹底
クライアント毎、もしくはプロジェクト毎にテンプレートをあらかじめ設定しておきましょう。 同じテンプレートを使って図面を描き始めるというのは、考える以上にCAD作業がスムーズになります。
プロジェクトごとにフォーマットが統一されることで、レイヤーの混乱や、分類の為の思考時間を徹底的に減らすことに繋がります。
社内で標準テンプレートを共有するだけでも、かなりの時短効果があります。皆で同じものを使う事の効果を是非実感されてみてください。
効率化②:ショートカットとカスタムコマンド活用
CAD設計やトレースでは、同じコマンドを何度も入力する場面が多いです。よく使う機能はショートカットキーやエイリアス設定をフルに活用して、入力の手間を極力減らすようにしましょう。
よくあるのが、「ボタンをクリックするだけだから大丈夫。」とか、「この図面だけだから手作業でやるよ。」とかいう言葉をよく聞きます。
今ある作業が将来二度と起きない保証はありませんし、今ある(作業)事は、将来も起こりうる事。としっかりと認識した方が良いです。
AutoCADなら、カスタマイズファイル(acad.pgp)を編集することで、自分だけの作業環境を整えることができ、より効率的(ミスが減るという事)な作業環境を整えることができます。
効率化③:LISPを使った反復作業の自動化
LISP(リスプ)は、AutoCADで反復処理を自動化できる強力なツールです。
例えば「特定の距離で複数の線を引く」や「複数の属性を一括で処理する」など、同じ事を繰り返すだけの単純で面倒な作業を一発で解決することができます。
すでにインターネット上に公開されているLISPを導入するだけでも効果が見込めます。さらに、自社独自の繰り返し作業などはLISPを自作することで作業のミスを減らし、作業時間を大幅に減らすことになります。
【事例】
製造業の現場では、「部品図の属性データをExcelに書き出すLISP」を活用することで、従来は担当者が1枚ずつ手作業で打ち込んでいた工程を自動化することができました。 月間100件以上の手作業処理が、半分以下の時間で済むようになりました。
効率化④:クラウド保存でデータ共有を簡単に
ファイル共有に社内サーバーを使っていた会社は、外部との図面のやり取りではメールやUSBを使っていました。
しかしDropboxなどのクラウドサービス(セキュリティを考えると有料プランは必須)を導入すれば、社内外のやり取りが格段にスムーズになります。
クラウドサービスを使えば、たとえ海外のような遠隔地でも最新データをリアルタイムに確認・編集できます。特に協力業者や複数拠点での作業にはとくに有効です。
【事例】
ある建設コンサルタント会社では、現場と本社が同時に図面確認や、編集ができるようにDropboxを導入しました。これによりメールのやり取りが不要になり、見落としや確認漏れがなくなり納期が毎回1〜2日短縮することができています。
効率化⑤:外注を活用してコア業務に集中
リフォームに際して、古い手書き図面のCADトレース作業や、図面の一部変更などの創造的ではない作業も業務上ではよくあることです。 このような創造的ではない業務は外注に任せることをお勧めします。
外注に任すことで、社内リソース(社員)をより重要な設計や提案業務に集中することができます。 価格だけで毎回外注先を変えるような事をしていると、成果品(図面)に対する精度保証、図面チェックに多大な時間が掛かります。
それよりも、信頼できるパートナー企業(外注先)を見つけることで、品質を保ちながら納期短縮なども実現可能となります。
CADトレース専門の当社では、安心のオール日本人対応で御社を完全にバックアップし、高精度な図面データ化をサポートさせて頂きます。
【事例】
官公庁関連の案件では、200枚超の紙図面を1か月でCAD化。短納期でも正確な納品を実現し、クライアントの再依頼を頂いております。
まとめ
CAD業務を効率化するための5つの方法をご紹介しました。
- テンプレート・レイヤー管理
- ショートカットやカスタムコマンド
- LISPによる自動処理
- クラウドを活用したデータ共有
- 外注の上手な使い方
まずはできるところから取り入れてみてください。継続することで、大きな時短・業務改善が見込めます。
CTA(行動喚起)
CADトレースの外注をご検討中の方へ。