AutoCADの「ちょっと面倒」が毎日積み重なっていませんか?
AutoCADを使っていると、「これくらいなら我慢できる」という小さな手間がたくさんあります。
1回だけなら数秒。少しクリックが増えるだけ。作業そのものは止まらない。だから、そのまま使い続けてしまいます。
しかし、その操作を毎日何十回、何百回と繰り返しているなら話は変わります。
大きな不具合ではなくても、同じ操作を何度も繰り返している場所には、作業時間を減らせる余地が残っていることがあります。
この記事では、すぐにLISPや自動化へ進むのではなく、まず「どこに手間があるのか」を見つけ、その手間をどの方法で直すべきかを考えます。
大した作業ではないから、改善されない
CAD作業で一番残りやすいのは、大きな問題ではなく「ちょっと面倒」な作業です。
たとえば、コマンドが動かないのであれば誰でも対策します。図面が開かないのであれば原因を調べます。
一方で、毎回1回余分にクリックする程度なら、そのまま作業を続けられます。
その結果、「昔からこうしている」「この操作は仕方がない」という形で、小さな手間だけが長く残ります。
問題は1回の時間ではありません。同じ操作が何回発生しているかです。
毎日繰り返しているCAD操作を見てみる
実際の作業では、次のような操作が繰り返されていることがあります。
- オブジェクトを選択し直す
- 基点を毎回クリックする
- 同じコマンドを何度も実行する
- Undoして、同じところからやり直す
- 同じ条件でPDF出力を繰り返す
- 作業のたびに同じ設定を変更する
- 同じ種類の図形を探して選び直す
- 同じ確認操作を何度も行う
これらは1回だけ見れば数秒程度のこともあります。
ただし、1日、1週間、1か月と積み重なると、無視できない作業量になる場合があります。
逆に、年に数回しか行わない操作であれば、わざわざ専用の仕組みを作らない方が合理的なこともあります。
だからこそ、最初に確認したいのは「この操作を自動化できるか」ではなく、「この操作をどれくらい繰り返しているか」です。

よく使うからといって、すぐLISP化する必要はない
AutoCADの効率化というと、LISPや自動化を思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん、LISPだからこそ減らせる作業はあります。
しかし、よく使う操作だからといって、最初からLISPを作る必要はありません。
当社では、まず次の順番で考えます。
- AutoCADの標準機能で解決できないか
- 設定変更で改善できないか
- ショートカットや操作方法の見直しで済まないか
- マクロでまとめられないか
- すでに使える共通LISPやFASがないか
- それでも残る手作業に、専用LISPやFASを作る価値があるか
無料で直せるなら、それが一番簡単です。
専用ツールを作ること自体が目的ではなく、作業を少なくすることが目的だからです。
最初に見るのは「何を使うか」ではなく「何回やっているか」
同じ5秒の操作でも、月に10回しか使わない作業と、月に1,000回行う作業では、改善する価値が違います。
さらに、複数の担当者が同じ操作をしているのであれば、その回数は増えます。
そのため、改善を考えるときは次のように見ます。
- 1回に何秒・何工程かかっているか
- 1日に何回行っているか
- 何人・何台のPCで行っているか
- やり直しが何回発生しているか
- 操作ミスや確認作業が発生していないか
こうして見ると、「よく使っていると思っていたが、実際には改善効果が小さい作業」もあれば、「気にしていなかった操作が大量に繰り返されていた」ということもあります。
では、実際のCAD操作から何を見ているのか?
標準機能で済むなら、それが一番簡単
効率化というと、新しいツールを追加する方向へ考えがちです。
しかし、AutoCADには標準機能や設定だけで改善できることもあります。
操作方法を少し変えるだけで済むなら、新しいLISPを覚える必要もありません。
マクロで十分なら、専用LISPを作る必要もありません。
共通で使える既存ツールがあるなら、それを使った方が管理もしやすくなります。
当社でも、改善方法を考えるときは「できるだけ大きな仕組みを作る」のではなく、「一番簡単な方法で手間を消せないか」から考えます。
CAD現場改善パートナーの考え方
CAD現場改善パートナーは、LISPを販売することを目的としたサービスではありません。
実際のCAD操作から、時間を使っている作業、繰り返し操作、やり直しが多い場所などを確認し、今直す価値があるところを絞ります。
そのうえで、
- 標準機能
- 設定変更
- ショートカット
- マクロ
- 既存の共通LISP/FAS
- 必要な場合のみ専用LISP/FAS
という順番で改善方法を考えます。
毎月新しいツールを作り続けることが目的ではありません。
改善できる場所がなくなり、既存の改善も定着しているなら、それはむしろ良い状態です。
今月、直す価値があるところだけを絞る
すべての手作業をなくす必要はありません。
残しておいた方が分かりやすい操作もありますし、頻度が低すぎて改善する意味がない作業もあります。
今月よく使っている操作の中から、標準機能や設定変更ですぐ直せるものを1つ見つける。
それだけでも、CAD作業は少しずつ軽くなっていきます。
改善のために新しい仕組みを増やすのではなく、不要な操作を減らしていく。
その積み重ねが、現場の使いやすさにつながると考えています。
自社のCAD作業で、どこを改善する価値があるのか確認してみませんか?
CAD現場改善パートナーでは、実際のCAD操作から、時間を使っている作業や繰り返し操作を確認し、今改善する価値がある箇所を絞ります。
標準機能や設定変更で済むものは、まず追加費用のかからない方法から検討します。
何でもLISP・FAS化するサービスではありません。




