AutoCADのLISPを探す前に、一度確認してほしい3つのこと
AutoCADの作業を効率化したくて、「何か便利なLISPはないか」と探したことがある方は多いと思います。
LISPは確かに便利です。当社でも実際のCAD作業で使っています。
ただし、すべての作業をLISP化した方がよいわけではありません。
作業によっては、標準機能や設定変更だけで十分なこともあります。マクロで済むこともあります。すでに使える共通LISPやFASがある場合もあります。
そこで、LISPを探す前に確認しておきたいのが、次の3つです。
LISPを作る前に確認したい3つのこと
1.その作業を何回していますか?
最初に見るのは、その作業をどれくらい繰り返しているかです。
1回5秒かかる作業でも、月に10回しか行わないのであれば、専用LISPを作る効果は小さいかもしれません。
一方で、毎日何十回も繰り返しているなら、数秒の短縮でも積み重なります。
まずは「面倒だから自動化したい」ではなく、「実際に何回やっているか」を確認します。
2.その作業には何工程ありますか?
同じ操作でも、1回のクリックで終わるものと、複数の操作を順番に行うものでは改善余地が違います。
たとえば、
- コマンドを実行する
- 対象を選択する
- 基点を指定する
- 移動先を指定する
- 条件を確認する
というように、毎回同じ順番で操作しているなら、工程そのものを減らせる可能性があります。
単に「LISPで速くする」のではなく、「何工程あるのか」を分解して見ることが大切です。
3.どこでやり直しが起きていますか?
作業時間を使っているのは、正常に進んでいる操作だけではありません。
選択し直す、Undoする、条件を確認し直す、もう一度同じ操作をする。
こうしたやり直しが多い場所は、改善効果が大きくなりやすい部分です。
回数だけでなく、「どこで戻っているか」を見ると、本当に直すべき場所が分かりやすくなります。

マクロだけで十分なこともある
自動化というと、すぐにLISPを考えがちですが、単純な連続操作であればマクロで十分な場合があります。
たとえば、毎回A→B→C→D→Eという順番で同じコマンドを実行しているだけなら、その流れをまとめるだけで済むことがあります。
条件分岐がなく、判断も不要なら、専用LISPを作るより簡単です。
新しい仕組みは、増やせば増やすほど管理も必要になります。
だからこそ、簡単な方法で済むなら、その方が長く使いやすいと考えています。
LISPだからこそ消せる作業もある
一方で、LISPだからこそ減らせる作業もあります。
たとえば、毎回同じ基点を取得する、選択した図形の条件によって処理を変える、対象に応じて動きを分岐する、といった操作です。
人が毎回判断している部分まで自動化する場合は、マクロよりLISPの方が向いています。
大切なのは、最初からLISPありきで考えないことです。
「どんなLISPを作るか」より「どこを直すか」
LISPを探していると、「便利そうな機能」に目が向きやすくなります。
しかし、実務では便利なLISPを増やすことより、今の作業のどこに時間を使っているかを把握する方が先です。
よく使っている操作、やり直しが多い場所、複数の担当者が繰り返している作業。
CAD現場改善パートナーはLISP販売サービスではありません
CAD現場改善パートナーでは、実際のCAD操作から改善価値のある場所を見つけます。
そのうえで、
- AutoCAD標準機能
- 設定変更
- ショートカット
- マクロ
- 既存の共通LISP/FAS
- 必要な場合のみ専用LISP/FAS
という順番で検討します。
関連:CAD作業はこうやって効率化!LISP活用のすすめと事例
自社のCAD作業で、どこを改善する価値があるのか確認してみませんか?
CAD現場改善パートナーでは、実際のCAD操作から、時間を使っている作業や繰り返し操作を確認し、今改善する価値がある箇所を絞ります。
標準機能や設定変更で済むものは、まず追加費用のかからない方法から検討します。
何でもLISP・FAS化するサービスではありません。




